本記事ではシーケンサの基本回路について解説します。
シーケンスプログラムはラダープログラム(Ladder Diagram)とも呼ばれています。
通常のプログラミング言語とは異なり
シーケンス図という独特の表現を使ってプログラムを作ります。
装置の制御プログラムの世界ではとても多く使われている言語です。
初心者の方でも理解しやすいように
CODESYSのシミュレーション機能を使って動画で解説していきます。
この記事の目次
PLCラダーシーケンス AND回路
下図のように接点が直列に接続されている回路をAND回路といいます。
全ての入力がONになった時に、出力のOutput1がONになります。
下図のように、Input1 Input2 Input3 のスイッチを順番にONした場合
全てのスイッチがONになった瞬間に出力がONとなります。
PLCラダーシーケンス OR回路
下図のように接点が並列に接続されている回路をOR回路といいます。
OR回路では、どれかひとつの接点がONであれば出力のOutput1がONになります。
下図のようにどれか1つのスイッチがONになると出力がONとなります。
PLCラダーシーケンス ON DELAY(タイマー)回路
下図のように設定時間だけタイミングを遅らせる回路をタイマー回路(ON DELAY)といいます。
下図の場合はスイッチ『Input1』がONになってから5秒後に『Output1』がONになります。
タイマー回路の表現方法はPLCのメーカーによって異なります。
下図はKEYENCEのPLCのタイマー回路です。
図のT1がタイマーの番号 #50が5秒(0.1秒タイマーの50カウント)となります。
下図ではスイッチ『Input1』がONになってから5秒後に『Output1』がONになっていることがわかります。
PLCラダーシーケンス 自己保持回路
下図のような回路を自己保持回路といいます。
自己保持の開始条件である『Input1』がONになると出力『Output1』がONします。
次に『Input1』がOFFしても、コイルの接点がONとなっているために
コイルの状態が保持されてONの状態が維持されます。
次に『Input2』がONすると、この図ではInput2はB接点となっているため
出力がOFFの状態となり出力の保持が解除されます。
文章でかくとわかりにくいので、下の図をよく確認してみてください。
PLCラダーシーケンス まとめ
今回はPLCラダーシーケンスの下記4つの基本回路を紹介しました。
- AND
- OR
- TIMER
- 自己保持
今後 記事を増やしていって
基本的な自動装置のプログラミングができるようになるための知識を共有していきたいと思います。
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